【猫の年齢&種類】意外と知らない⁉猫のフードの選び方【プロが教える】

BLOG

猫ちゃんのごはんは、様々なメーカーから様々な種類のごはんが販売されています。

猫ちゃんの種類・年齢・体調・アレルギーの有無に合わせて最適なごはんを選ぶ必要があります。

ここでは、猫ちゃんのごはんを選ぶ上で最低限知っておいて欲しい情報をまとめてお伝えします。

これから猫ちゃんを飼いたい方はもちろん、すでに猫ちゃんと生活している方にも改めて確認のためにもぜひ、ご一読ください!

今、与えているごはんは本当にうちの猫ちゃんに合ってる?

他にも、猫ちゃんにごはんを与えるにあたって気を付けることもお伝えしたいので、それは別の記事にまとめようと思います!!

猫ちゃんの健康と幸福を守り、すてきなもふもふライフを!

猫の『総合栄養食』『療法食』『間食』の違い

まず、猫のごはんとして販売されているごはんを大きく分類すると、『総合栄養食』と『療法食』と『間食』に分けられます。

これらの違いは『成分』です。

総合栄養食

『総合栄養食』とは、

「犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで、指定された成長段階における健康を維持できるような、栄養素的にバランスのとれた製品」

をいいます。(一般社団法人ペットフード協会HPより)

なので、メインとして与えるごはんを選ぶ際には、パッケージに『総合栄養食』と書いてある製品を選びましょう。

総合栄養食にも、年齢種類によって分類されて販売されているので、おうちの猫ちゃんに合った製品を選んでください。

また、パッケージに猫ちゃんの体重に合わせて『一日に与える量の目安』が明記されているのでそれを基準に与えてください。

有名なイナバのちゅーるにも総合栄養食があることをご存知でしょうか?

意外と知られていないのですが、『どうしてもごはんを食べてくれない・・・』といった際にはとってもオススメです!

総合栄養食の例)

モンプチ プチグルメ あらほぐしツナ 50gx6袋入り マルチカラー

療法食

次に『療法食』は、特定の疾患や疾病などに栄養的に対応するため、栄養成分の量や比率を調節されているフードです。現時点では、『療法食』と明記される明確な療法食は動物病院からしか購入できません。

獣医さんなどによる専門的なアドバイスや処方に従って与えることを想定されているフードなので、獣医さんに相談の上、適切に与えましょう。

よくある勘違いが『以前、尿路結石と診断されたからそれ以来ずっとこの療法食を与えているの。』というものです。

特定の疾患に対応するために成分バランスが調整されているため、その疾患が治った後もその療法食を与え続けることは好ましくありません。

なぜなら、健康な状態の猫ちゃんにとっては偏ったバランスの食事になってしまうためです。

療法食から普通の総合栄養食に切り替えるタイミングも獣医さんと相談して決めましょう!

猫ちゃんに多い腎臓病の具体的な予防知識についてはコチラをチェック↓↓

愛猫のためのお役立ち講座

療法食の例)

ロイヤルカナン キャットフード ユリナリー S/O 4kg

間食

『間食』は、おやつやスナック又はご褒美として、限られた量を与えることを意図したペットフードです。

パッケージには、おやつ、スナック、トリーツなどと表示がされています。 

猫ちゃんとのコミュニケーションの一つとして用いることがいいでしょう。

お留守番や動物病院、お風呂などの猫ちゃんが嫌な体験をした後に、それを上書きする形で与えると猫ちゃんも嫌な気持ちを引きずらないで過ごせます。

当ホテルの経験上、絶大な人気を誇っているのは、イナバの贅沢本マグロちゅーるです。

おうちの猫ちゃんの好みにあわせて、最高のご褒美をみつけてみてください。

ただし、注意点としては与える量を間違えると大切な猫ちゃんの健康を害してしまうことです。

給与限度量は、原則として1日当たりのエネルギー所要量の20%以内に抑えることが求められています。

あくまでも、コミュニケーションの一手段と考えて与えてください。

その他

他にも『一般食』や『副食』、『栄養補助食』という明記のごはんがあります。

これらは、いずれも総合栄養食と一緒に与えることを想定されているごはんが一般的です。

しっかりパッケージの与え方を読んで理解した上で、与えてください。

意外と知られていない事実として、猫は『肉食動物』です。

犬と混同されがちですが、『雑食』の犬に対して、『肉食』の猫に必要な栄養素は大きく異なります。

間違ってもドッグフードで代用しようとしないでください。

猫の『ドライフード』と『ウェットフード』の違い

『ドライフード』と『ウェットフード』があります。

違いは、『水分の含有量』です。

ドライフードが一般的に約10%程度なのに対して、ウェットフードは水分を多く含んでおり、一般的に約70〜80%の水分量があります。

基本的には、保存がきく『ドライフード』で栄養を取ってもらうことをおすすめします。

仕事などで飼い主さんが外出して猫ちゃんにお留守番をしてもらうことはどうしても発生するかと思います。

そんな時に、ウェットフードだと傷んでしまったり、乾燥して食べられないという事態が起こってしまいます。

ただし、ドライフードも定期的に交換をしてください。食べ物ですので当然いただんだり、香りがとんで猫ちゃんが食べてくれなくなる原因になります。

ま災害時など、物資が手に入らない場合を想定して備える際には、ドライフードの方が荷物を圧迫せずに長めの日数分の食事を備えることができます。

ウェットフードはどうしても水分含有量が多い分、一日に摂取する必要量が多くなるためです。

水分を多く摂取してほしい場合、ウェットフードもドライフードと併せてあげましょう。

特に、水分が不足しがちな猫ちゃんやご高齢な猫ちゃんがあてはまります。

水分の摂取量は、正直に言ってごはん以上に猫ちゃんの健康に直結します。

摂取する水分が一時的にでも不足してしまうと、腎臓に回復不能のダメージを与えてしまうことになります。

災害時など、恐怖や緊張からお水を飲んでくれなくなる可能性を考慮して、防災バッグにはウェットフードも入れておきましょう!

また、災害時には避難所などでペット用のフードが物資として供給してもらえることがあります。

そんな時のフードは、ドライフードやウェットフードなど種類を選んではいられません。

なるべくどんな形状のフードでも食べられるように普段から防災訓練と思って定期的にチャレンジしましょう。

他にも、口腔内に疾患がありドライフードで痛みが生じる場合は、ウェットフードも検討していいと思います。

また、ウェットフードはドライフードに比べて香りがよいので食欲が低下している猫ちゃんでも食べてくれる傾向にあります。

弊社が運営している猫専門ペットホテル ネコト(Hotel Neko&)でも、水分摂取量が控えめな猫ちゃんや食事量が不足気味な猫ちゃんには飼い主さまの同意があれば、

普段のドライフードと別にウェットフードを提供しています。

注意点としては、ウェットフードでも『総合栄養食』とそれ以外があるので、目的に合わせてしっかり選びましょう。

ドライフードの代わりに栄養を摂取してほしい時には、『総合栄養食』を選んでください。

水分を摂取してほしい場合には、ウェットフードという分類だけでなく、『猫ちゃん用のスープ』なんてものもあるので、是非トライしてみてください!

猫スープの例)

モンプチ ピュアスープ パウチ 成猫用 2種の魚介のコンソメ風 40g×12袋入り

猫の『成猫用』『子猫用』『シニア用』の違い

猫のごはんには、一般的に『成猫用』と『子猫用』と『シニア用』の3つのタイプがあります。

他にも『全年齢用』などありますが、今回は代表的な3つについて、意外と知られていない違いを説明します。

成猫用フード

成猫用フードは一般的に、1歳を超えた猫ちゃんに提供することを想定して作られています。

成猫用フードといっても各メーカーで成分など違いはありますが、代表的には以下のような特徴を持っています。

  1. 栄養バランス:
    成猫用フードは、猫の健康と栄養バランスを考慮した栄養素のバランスが取られています。必要なタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどが含まれています。
  2. エネルギー量:
    成猫は成長期を終えているため、エネルギー摂取量が子猫期よりも低くなります。成猫用フードは、適切なエネルギー量を提供し、過剰な体重増加を防ぎます。

一日に2回を目安に提供することが一般的にオススメされていますが、一日当たりの適正量を守っていれば、猫ちゃんの生活リズムや性格に合わせて回数は調整していいと思います!

子猫用フード

子猫用フードは、成長期の子猫に必要な栄養バランスに合わせて設計されています。

  1. 高い栄養密度:
    子猫はまだまだ成長して体を作らなければいけない時期なので、成猫よりも多くのエネルギーと栄養素を必要とします。なので、子猫用フードはカロリーが高く設定されていて、成長に必要なタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルが適切なバランスで提供されます。
  2. 追加の栄養素:
    子猫用フードには、成長と発達をサポートするために追加の栄養素が含まれていることが多いです。例えば、DHA(ドコサヘキサエン酸)やタウリンなどの栄養素が重要と言われています。

成猫用フードとの大きな違いは、『高カロリー』という点です。

なので、1歳を超えても子猫用のフードを与え続けると肥満につながりやすくなってしまうので注意が必要です。

子猫ちゃんはまだ胃腸も成長段階なので、一度に多くは食べられません。一日に4回程度に分けて猫ちゃんの発育段階に合わせて、ドライフードもふやかしたりして与えてください。

シニア用フード

シニア用フードは、一般的には7歳以上の年齢を重ねた猫ちゃんの健康を維持するために作られています。メーカーによって様々ですので、すべてが以下の成分を含んでいるとは言えませんが、代表的なシニア用フードの特徴を説明します。

  1. 関節と筋肉のサポート:
    猫ちゃんも人間と同様に年齢とともに関節や筋肉が弱っていきます。関節の健康や筋肉量の維持に特別なサポートが必要となってきます。シニア用フードには、関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチン、タンパク質の量が適切に調整されています。
  2. 消化器のサポート:
    一般的にシニア猫ちゃんは消化器の機能が低下してきます。吐き戻しが増えてしまったり、消化不良を起こして下痢や便秘になってしまうことも多いです。それを防ぐために、消化を助ける食物繊維や消化酵素が含まれていることがあります。
  3. エネルギーの確保:
    シニア猫ちゃんは通常、7歳までの時期と比較して活動量が減っていきます。それに伴ってエネルギー消費量は減りますが、さらに高齢になるにつれて胃腸の活動量も減り吸収効率が下がり、食欲も減退していきます。それでも健康体形の維持するためには、高エネルギーフードが重要となってきます。シニア用フードは少ない量でもカロリーが多めに含まれているものが多いです。

もちろん、猫ちゃんそれぞれで成長も老化もスピードは異なります。猫ちゃんの日々の様子や体重を指標として、かかりつけの獣医さんと相談してごはんの移行をしてあげましょう!

猫の『種類』別のフード

猫ちゃんの種類によっても、それぞれの特徴をふまえて調整されたフードがあります。

特別なフードがあることは知っていても、実際に何が違うのかを知っている人は少ないのではないでしょうか?

今回は、いくつかの一般的な猫種に焦点を当て、それぞれの猫種に適したフードの違いについて説明します。

長毛種の猫用フード

猫ちゃんは、自身で毛繕いをして飲み込んだ毛玉を吐き出すか、うんちとして体の外に排出します。

長毛種ちゃんは、一本一本の毛が長い上に、比較的寒い地域が原産の場合が多く、アンダーコートもしっかりしている傾向があります。

そのため、胃腸で毛玉ができやすく、腸などにつまるリスクが高くなります。

そういったリスクを下げるために、消化を助けるための食物繊維が含まれていたり、ヘアボールの形成を抑制する特殊な成分が配合されている場合があります。

具体的には、ペルシャ、ラグドール、ヒマラヤン、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、ラガマフィンなどが当てはまりますが、ミックスちゃんでも長毛ちゃんの場合は毛玉ケアのフードを検討してもよいかと思います。

インドア ロングヘアー(室内で生活する長毛の猫専用フード 成猫用)

運動量が多い種類の猫用フード

猫種によっては、野生で暮らしていた原種に近い遺伝子を持ち、活発で運動量の多い猫がいます。

そんな猫ちゃんは遺伝子的に筋肉量が多く、必要なタンパク質も多くなります。

そういった猫ちゃんには動物性タンパク質の含有量が多いフードが必要です。また、運動量が多いということは、必要な水分量もおおくなります。

ウェットフードも活用することををおすすめします。

具体的には、アビシニアン、ベンガル、オシキャット、ボンベイなどが当てはまりますが、ミックスちゃんでも必要であれば使用を検討してもよいかと思います。

【公式限定】ベンガル 専用フード 成猫用

お鼻が短い種類の猫用フード

意外と見落としがちなのが、猫ちゃんのお口周りの特徴によるフードの選定です。

例えば、ペルシャは、舌の裏を使ってフードを捕らえるという特徴的な食べ方をします。

そのため、その特徴的な食べ方にあったカリカリの形であることが食べやすさを左右します。

以上の例は一部の猫種についてのものであり、各猫種にはさまざまなニーズや健康上の注意点があります。

おうちの猫ちゃんの種類と特徴に合わせて獣医さんやブリーダーさんと相談して最適なフードを探しましょう!

この記事を読んだ方にオススメの記事↓↓

【プロが選ぶ】キャットタワーを選ぶときの注意点5選~失敗しないために~


【猫の性格別】キャットタワーのおすすめ4選

関連記事

カテゴリー

アーカイブ