『猫と水』

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猫とお水の関係

みなさんの家族である猫。
今回は、猫の健康に欠かせない「水」のお話です。
みなさんのおうちの愛猫が一日に飲んでいる「水の量」ってご存じでしょうか?
愛猫家のみなさんでも、意外と数字でまで確認していない方が多いのが現実です。

さらに言えば、みなさんは健康な猫が一日に摂取する水の量を知っていますか?
もちろん、猫の種類/体重/年齢/性格など様々な要因でばらつきはありますが、健康な4kgの猫で一日120mlと言われています。つまり、30ml/kgですね。
弊社が猫ホテルを経営してきた経験上でも、一日に25ml/kg程度を摂取する子が多い傾向にあります。
是非一度、ご自身の愛猫の普段のお水の摂取量を計測してみてください。

猫は特性として少ない水分でも過ごすことができます。
しかし、摂取する水分が少ないと、体の構造上、腎臓に負担がかかって最終的には腎臓病になってしまいます。
脱水症状など命にかかわる問題にも直結します。
また、普段よりも多くの水を飲んでいる場合でも、慢性腎不全、糖尿病、甲状腺機能亢進症、子宮蓄膿症、尿崩症など病気が疑われます。
みなさんの愛猫は、一日にどのくらいのお水を飲んでいますか?
「飲んでるところを見たことがある」では、全く十分ではありません。

普段、飲んでいる水の量を知らないと、愛猫の異変に気づくのが遅れてしまう恐れがあります。
猫は体調不良を表に出さない生き物です。すごく隠すのが上手です。
そんな愛猫のSOSのサインを見逃さないためにも、普段のお水の量を把握することをお勧めします。

「普段の猫の水の摂取量を量ったら、基準の30ml/kgよりもずいぶん少なかった」
そんな時は、「そういう猫なんだー」では済ませないで、環境が好みではないかも?と疑うことも大事です。

猫によって、「水を飲みたい環境」は様々です。
猫の数だけ好みがあります。
お皿の種類だけでも、お皿の高さ・大きさ・お水の深さ・傾き、と多彩なバリエーションがあります。
お口の高さにお皿があった方が飲みやすい子、顔を器に突っ込んで飲みたい子など、多くの猫を見てきました。
お皿で飲んでくれない子も、給水機なら飲んでくれる場合もあります。
「うちの子はこれが一番」と決めつけずに、いろいろな種類を併用して、愛猫にあった環境を探してあげましょう。

お皿を置く位置にも気を使ってあげましょう。
一般的に、ごはんとお水のお皿は離して置いてあげるといいと言われています。
人間の感覚でごはんとお水のお皿を一緒の場所においてしまうと、お水がすすまない原因になってしまうことがあります。
もちろん、トイレとも離しておいてあげる方がよいです。
猫は、人間よりもにおいに敏感です。お水の鮮度も感じとって反応してしまいます。

飼育している環境によって、最適なお水の位置は全く異なります。
活動範囲によって最適なお水の数も異なってきます。
愛猫が安心して十分なお水が飲める環境を探してあげましょう。

気温や愛猫の体調によっても好みの環境は変わってきます。
温かいお水や冷たいお水なら飲んでくれる場合もあります。
最適なお水の環境を整えても、環境や年齢によって好みの環境も変わってきます。

愛しい家族のために、「今」の愛猫にとって最善の環境を作り続けてあげましょう。

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